浜井建築デザイン


June 2009

浜だより 2009/6月「セピア色のNY
2009611日木曜日

NY20090609_2

こんにちは、
浜井(イン・マンハッタン)です。
今月も元気に働いています。

梅雨のないNYは、5月に海開きしました。

例年なら、カラッとした晴天が続く、はずなのですが、
今年は曇りがちの天気が続いています。


いつまでもふらふらと

いよいよ来年の2月末に帰国です。
残すところ9ヶ月を切り「浜だより」もカウントダウンできる回数になりました。

すっかり日常生活の背景になっていたNYの景色も、
帰国を意識し始めてからは、「いつか過去の記憶になるんだな、、」と、
すでに「セピア色っぽい」です。

もちろん気のせいですが、
同じ景色でも、去る者にとっては、セピア色、
新生活を迎える人にとっては、鮮やかな虹色に見えているわけです。

すこし寂しい話ですが、
これはこれで「自分にとって新しいNYの見え方。貴重な経験だな」と思っています。


先月35歳になり、
挑戦者として積極的に生きられる時間は、あと30年くらいだと思っています。

30年後、自分が何者になっているかわかりませんが、
(あわよくば、雑誌に載るような建築家になりたいのですが、、)
(それには、「才能」、「努力」、「運」、が必要なわけで、、)
(努力は、努力して、、あとは神頼みです。。)

最近、思うに、
自分には「様々な角度から物事を観察したい」という欲望があるようです。

今までやってきたことを、その観点から振り返れば、、

 - 大学院に進学する前に、社会に出て実務経験した
 - NYに来て世界の文化を見て、同時に日本を見た
 - 会計を勉強し、外から建築を見る視点を得た

これらは漠然と意識的にやってきたことですが、
視点が変わることで、立体的に見えてくるのは、自然界のルールと一緒です。
(どこかで聞いた当り前のことですが、当り前なのはたぶん不変のルールだからです)

じゃぁ「お前は、それで何ができるんだい?」と問われれば、正直、答えられないです。
強がって答えるなら「お楽しみは、これからだ。」です。

ただはっきりと言えることは、
自分には「新しい視点を得る」ことに喜びを感じる、欲望があって、

 社会に出たから、見える大学、
 アメリカに出たから、見える日本、
 会計を勉強したから、見える建築、、、

それらの延長に、いまは「セピア色のNY」があって、
それはセピア色のNYを見ているのではなくて、

自分自身を見ているわけです。


30年後、私は何者になっているかわかりませんが、、

「あいつは何をしているんだ?」と言われ続けているのは、どうも間違いないなと、、
思っている今日この頃です。
hamai


P.S.
本日の夕方(6/9-火)、「ミュージアム・マイル」というイベントで、
5番街が歩行者天国になり、付近の美術館が無料で開放されました。