浜井建築デザイン


March 2009

浜だより 2009/3月「ボランティア」
200935日木曜日

NY20090201

こんにちは、
浜井(イン・マンハッタン)です。
今月も元気に働いています。

2月のNYは、穏やかな気候が続いていましたが、3月に入ったとたん、大雪で学校が休
みになったり、気温もマイナスが続いて、真冬のようです。

まだ寒い日が続きますが、太陽のに日差しはどんどん強くなり、日没時間も12月よ
り1時間ほど延びて「春だなぁ~、春だなぁ~」と、日々ほんわりしています。


今週末から「日光-節約-時間」が始まります

日本語で夏時間「サマータイム」というのは、わかりやすくてよい命名だと思います
が、留学したての頃、通じなくて戸惑いました。

サマータイムはイギリス英語だそうです。

アメリカでは「Daylight Saving Time(日光-節約-時間)」と呼ばれています。

わかりやすいといえば、わかりやすい名前ですが、まどろっこしい。
すっきり感がない。

調べてみると、この「日光-節約-時間」が命名されたのは、1918年です。
アメリカで初めて導入されたのが、その年。当時は不評で2年間で廃止になりました。
しかし第二次世界大戦中に資源節約の目的で復活し、現在に至っています。

日本でも「貸借対照表」「物言い(相撲用語)」のように、古い時代(江戸時代?)のまま
使われている例がありますが、「日光-節約-時間」もそんなイメージだと思います。

この「日光-節約-時間」、
いつか私が懐かしく思い出すであろう「アメリカ生活」の大きなインパクトです。

仕事を終えて、家に帰ってきても、まだ明るい。
ビールを飲んでも、まだ明るい。

アメリカでは、残業に対し、基本給ベースで50%増の残業代を払わないといけませんの
で、6時きっかりにオフィスを出させられます。

仕事の後、会計の夜間学校に通うようになって授業が終わっても、まだ明るい。

「仕事後の時間をどう充実させるか」は必然的に考えさせらます。

ボランティアが発達しているのは、このシステムの影響も大きいように思います。


ボランティア

私がかつて通っていた英会話学校もボランティアベースでした。

仕事帰りに1時間、マンツーマンで英語を教えてくれた先生は、ウォール街で働いるイ
ンド系アメリカ人の女性でした。彼女はNY生まれのアメリカ人、キャリアウーマン、
無宗教(ヒンズー教)、20代後半、独身。

「日本だったら、仕事帰りに無給でボランティアするなんて1万人に1人もいない」
と言うと、彼女の両親がインドから移民してきた時、英語が話せなくて苦労したこと
を知っているから、と理由を教えてくれました。

「人を助けたい」というのは人間の欲求の1つだと思います。

マズローの欲求段階説ではないですが、
 1.まず、動物としての原始的な「食欲、性欲、睡眠欲」があって、
 2.安全欲、身を守るための安定&安全に対する欲があって、
 3.物欲、金銭欲、
 4.名誉欲(尊敬される欲)が来て、
その次のくらいに「人を助けたい欲」があるのではと思います。

私は
BMWかっこいいなぁ、ポルシェ欲しいなぁ」と思ったり、
「自分の作品が雑誌に載ったら、いいよなぁ」と思ったりしています。

ので、
「レベル3~4」です。(3.2くらい)

そんな私でも「いつか誰かを助けたい」と心に誓っているのですが、
今は助けられる力がないです。

このまま日本に帰るのでは、
アメリカから「もらいっぱなしで、帰って行く」ようで、気が引けています。


自転車専用レーン拡大中

昨年可決された、エコロジー計画「サスティナブル・ストリート(持続可能な道路)」
の交通計画に沿って、マンハッタン中で、自転車レーンが整備されつつあります。

自転車通勤者を2015年までに2倍にすることを目指しています。

アメリカでは通勤費は自分持ちですから、
この金融危機で、自転車利用が増えるかもしれませんが、

NYの極寒の冬をどう乗り切るのか。。。
hamai

P.S.
先週末散歩したグリニッジ・ビレッジ(村?)周辺写真貼付します。
写真の緑のレーンが「自転車レーン」です。