05/03/09 14:33
浜だより 2009/3月「ボランティア」
2009年3月5日木曜日
こんにちは、浜井(イン・マンハッタン)です。今月も元気に働いています。2月のNYは、穏やかな気候が続いていましたが、3月に入ったとたん、大雪で学校が休みになったり、気温もマイナスが続いて、真冬のようです。まだ寒い日が続きますが、太陽のに日差しはどんどん強くなり、日没時間も12月より1時間ほど延びて「春だなぁ~、春だなぁ~」と、日々ほんわりしています。■今週末から「日光-
節約-
時間」が始まります日本語で夏時間「サマータイム」というのは、わかりやすくてよい命名だと思いますが、留学したての頃、通じなくて戸惑いました。サマータイムはイギリス英語だそうです。アメリカでは「Daylight Saving Time
(日光-
節約-
時間)」と呼ばれています。わかりやすいといえば、わかりやすい名前ですが、まどろっこしい。すっきり感がない。調べてみると、この「日光-
節約-
時間」が命名されたのは、1918年です。アメリカで初めて導入されたのが、その年。当時は不評で2年間で廃止になりました。しかし第二次世界大戦中に資源節約の目的で復活し、現在に至っています。日本でも「貸借対照表」「物言い(相撲用語)」のように、古い時代(江戸時代?)のまま使われている例がありますが、「日光-
節約-
時間」もそんなイメージだと思います。この「日光-
節約-
時間」、いつか私が懐かしく思い出すであろう「アメリカ生活」の大きなインパクトです。仕事を終えて、家に帰ってきても、まだ明るい。ビールを飲んでも、まだ明るい。アメリカでは、残業に対し、基本給ベースで50%増の残業代を払わないといけませんので、6時きっかりにオフィスを出させられます。仕事の後、会計の夜間学校に通うようになって授業が終わっても、まだ明るい。「仕事後の時間をどう充実させるか」は必然的に考えさせらます。ボランティアが発達しているのは、このシステムの影響も大きいように思います。■ボランティア私がかつて通っていた英会話学校もボランティアベースでした。仕事帰りに1時間、マンツーマンで英語を教えてくれた先生は、ウォール街で働いるインド系アメリカ人の女性でした。彼女はNY生まれのアメリカ人、キャリアウーマン、無宗教(ヒンズー教)、20代後半、独身。「日本だったら、仕事帰りに無給でボランティアするなんて1万人に1人もいない」と言うと、彼女の両親がインドから移民してきた時、英語が話せなくて苦労したことを知っているから、と理由を教えてくれました。「人を助けたい」というのは人間の欲求の1つだと思います。マズローの欲求段階説ではないですが、 1.
まず、動物としての原始的な「食欲、性欲、睡眠欲」があって、 2.
安全欲、身を守るための安定&安全に対する欲があって、 3.
物欲、金銭欲、 4.
名誉欲(尊敬される欲)が来て、その次のくらいに「人を助けたい欲」があるのではと思います。私は「BMW
かっこいいなぁ、ポルシェ欲しいなぁ」と思ったり、「自分の作品が雑誌に載ったら、いいよなぁ」と思ったりしています。ので、「レベル3~4」です。(3.
2くらい)そんな私でも「いつか誰かを助けたい」と心に誓っているのですが、今は助けられる力がないです。このまま日本に帰るのでは、アメリカから「もらいっぱなしで、帰って行く」ようで、気が引けています。■自転車専用レーン拡大中昨年可決された、エコロジー計画「サスティナブル・ストリート(持続可能な道路)」の交通計画に沿って、マンハッタン中で、自転車レーンが整備されつつあります。自転車通勤者を2015年までに2倍にすることを目指しています。アメリカでは通勤費は自分持ちですから、この金融危機で、自転車利用が増えるかもしれませんが、NYの極寒の冬をどう乗り切るのか。。。hamai
P.S.
先週末散歩したグリニッジ・ビレッジ(村?)周辺写真貼付します。写真の緑のレーンが「自転車レーン」です。