浜井建築デザイン


September 2009

浜だより 2009/9月「ウィリアムズバーグ」
200987日金曜日
NY20090904_12

こんにちは、
浜井(イン・マンハッタン)です。
子どもたちは退院し、一家は今月も元気に過ごしています。


8月前半、妻は退院しましたが双子は入院中でしたから、夫婦2人で最後のNYの夏をエ
ンジョイしようと、子ども連れでは行かない場所へ行きました。

その1つに、マンハッタンの対岸にある「ウィリアムズバーグ」を訪れました。

NYでは、先端アートの中心地は常に移り変わります。若いアーティストやデザイナーは、
地域の家賃が上がると、安い家賃を求めて移り住むからです。

ソーホー、チェルシー、ミートパッキング、ダンボ、バワリーなどなど、NY最先端アー
トの中心地は常に変遷してきました。

東京でいえば「築地~千住~木場~...(例えば!)」というような感じで、3~5年で最
新アートの発信地が移動します。

ある地域にアーティストが集まってコミュニティができると、自然、ギャラリーが増
え、最先端ショップが増えます。家賃が高騰しますから、彼らは移動を始めます。

ソーホーのように観光地になってしまって、シャネルのような高級ブランドが出店す
る頃には、ニューヨーカーにとって魅力的な場所ではなくなっています。

創作活動には広い空間が必要ですから、アーティスト達が新天地として求めるのは、
たいていの場合、廃れた倉庫街です。

そのためNYのホットスポットは、いつも表面上、廃れていて、危険な香りが漂います。

今回のウィリアムズバーグも、その1つです。
(写真貼付します)

浜だよりの添付写真に対して、
「NYはイメージよりずっと綺麗な街ですね」というコメントを、よく頂きます。

実際には、NYには綺麗でない場所、不潔な場所もたくさんあります。

あまり意識はしていませんでしたが、当然、自分が気に入ったシーンの写真を撮って
いるわけで、結果として、自分好みの風景だけを切り取ってきたのだと思います。

大学で「大学受験までは、文章を読むときは、言葉通り正しく理解して読むべきだ。
しかし大学に入ってからは、あえて読み間違えるくらいで、自分の想像力を働かせ、
独自の世界を広げなさい。」と言われました。

国語のテストで正しい答えを出すのが苦手で、成績はいつも「2」。。良くて「3」だっ
た私としては、この言葉に救われました。いまも救われています。

どんなことも自由に解釈すればいいのです。

ですから今回のウィリアムズバーグも、hamai流です。

hamai